一応ジャンル的には、ジャズ ピアニストのキース ジャレットのインプロヴィゼーション ソロ ピアノで有名な "ケルン コンサート/ KEITH JARRETT THE KÖLN CONCERT" (ECM)のことは何度も他のWEBで記載済みですが、再び書き込み。
(ジャレットには、バッハのピアノやオルガンのCDも有る)
1975年1月、ドイツ ケルンのオペラ劇場で行った ピアノ ソロのライブ盤(2枚組のLP)。
当時、キース ジャレットは、ピアノ1台、無題で即興(インプロヴィゼーション)の巡業をしていました。このコンサートでは、開演から30分程度遅れて始まったそうです。
* 開演の遅れは、熱があって薬を飲んだとか、ピアノ弾きの持病の、腰痛、背骨の負担...等の憶測を呼びます。実際、聴衆を前に音を創造していくプレッシャーは想像を超えるものがあることと思います。
* 演奏中に唸ったり、立ち上がったり、床を踏みつけたり、踊ったり、ピアノをぶん殴ったりするのは、彼の「スタイル」です (クラシックピアノでは、グレン グールド Glenn Gould の'唸り'が有名)。
* 当時ジャズは、ハードな音楽に食傷気味になり、エレクトリックも定着し始め、少し音数が増えていく時代に当たります、ドイツのレーベルECMの録音は、シンプルで、斬新で、澄んだ美しさを極めていました。
* 後のキース ジャレットトリオでも、ドイツのコンサート中にTVカメラが前約束無しに会場のドアを開けて突入してきたところ、インタープレイ中の彼等はピタリと演奏をやめ、関係者が節操の無い騒音部隊を排除して一息置いたとたん、ゲイリー ピーコック(B)、ジャックディジョネット(Dr)、そしてキースは、中断した流れからいきなり演奏を続けた...という逸話も残っている。
* 曲名は無く、演奏の区切りで Part I, PartII a, (LPの再生時間限界で切られて), PartII b, Part II c の4つに分けられ、絶対音楽と言うより、題名の無い表題音楽ということにしておいたほうが無難。
ケルンコンサートは、クラシックな音楽家達にも少なからず影響を与えたようで、即興でリズムも揺れているにも拘らず、採譜してピアノを弾いてみる人たちもいるようです。手持ちの楽譜は
KEITH JARRETT THE KÖLN CONCERT, for piano, 日本ショット
(本家 SCHOTT 版もある)
ギター弾きの「ピアノはイイよなぁ」というコンプレックスを、クラシックギターのマヌエル バルエコが思う筈もありませんが、EMIから1994年に出たポピュラー音楽集のCDの中で Part IIc をギターで弾いてみせます。
Manuel Barrueco, CD "Sometime ago" EMI 1994
guitar playing "Keith Jarrett, Köln Concert part IIc" -recorded Sept.1993
バルエコ アレンジのギター譜も発売されてます
KEITH JARRETT The Köln Concert Part IIc,
Transcribed for Guitar by Manuel Barrueco, SCHOTT
オラも、やっとギターで弾けるようにはなったけど・・・音楽にはなってない
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